●●●波佐見焼●●●

 

場所

 

長崎県 東彼杵郡(ひがしそのぎぐん) 波佐見町。

人口約1万6千人の、佐賀県と隣接する県境の小さな町です。

 

町は緑豊かな山々がめぐり、その山々から多くの小さな川が波佐見川に注ぎこんでいます。

波佐見川の流れを沿うように平野が広がる、山間の盆地の町です。

やきもの生産に必要な3つの条件(燃料:木々・水:川・土:陶石)がそろった窯業に適した環境をもっています。

 

<電車>

 

JR九州 佐世保線 有田駅からタクシーで10分  三河内駅からバスで15分

JR九州 大村線  川棚駅からバスで20分 

 

<車>

 

長崎自動車道・西九州自動車道をご利用の場合

波佐見有田I.C.から5分  嬉野I.C.から15分

 

観光

 

<鬼木棚田>

 

日本の棚田百選に選ばれた鬼木棚田は、四季を通して色々な表情を見せてくれます。

秋に行われ鬼木棚田祭りの頃には、様々な案山子が迎えてくれて楽しむことができます。

地元野菜の収穫祭もあり、多くの人で賑わいます。

 

<はさみ温泉湯治楼(ゆうじろう)>

 

とろみがあるお湯で、美肌に良いお湯です。

別名心臓の湯といわれる、高濃度炭酸泉があります。

大人600円・小人300円・幼児200円です。

お風呂上りにゆっくりできる休憩所もあり、とても居心地が良い温泉です。

 

<陶郷 中尾山>

 

18軒の窯元が集まった郷。交通の便がよくないので正直車がないと不便です。

古い窯元が道の左右に立ち並び、何とも風情のある街並みです。

桜陶祭というお祭りが4月にあり、各窯元が出すオリジナルの陶箱弁当が大人気です。

 

<陶芸の館・やきもの公園>

 

陶芸の館には多くの窯元のやきものや、地酒や手作りみそなどの特産物が数多く販売してあります。

くらわん館では、ろくろや絵付けなどの陶芸体験ができ、自分だけの作品を作ることができます。

2階は資料館です。

陶芸の館の目の前にはやきもの公園があります。

公園内には世界各国の12基の窯が展示してあり自由に見学することができます。

丘の上にあり見晴らしが良く気持ちいいです。

 

イベント

 

 3月 くらわんか祭り

 4月 中尾山桜陶祭

 4月 波佐見陶器まつり

 8月 はさみ夏まつり

 9月 鬼木棚田まつり

10月 中尾山秋陶めぐり

11月 はさみ炎まつり

12月 皿山器替まつり

 

波佐見焼の歴史

 

 今から約400年ほど前、肥前一帯(現在の佐賀県・長崎県の一部)で陶器生産が広まり、波佐見の窯業もこの頃一つの小さな窯でスタートをします。

 1599年に築かれたと言い伝えられている畑ノ原窯跡からは、陶器のほか磁器も出土しています。それまで、輸入に頼る他なかった磁器が、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に大名たちが連れ帰った朝鮮李朝の陶工の力添えによって、初めて国内で、肥前で生産できるようになったのです。

 磁器生産が始まりたかだか20数年の今から約350年前には、波佐見では非常に優れた青磁を生産していたことが分かっています。

 

 17世紀には、肥前のやきものの海外輸出が始まり、新たな窯が次々に開かれ、磁器の大生産地へと発展を遂げました。そののち、歴史の流れによって、輸出品から国内向けのやきもの、特に安い磁器の日用食器の生産へと方向転換していきます。

 当時のベストセラー「くらわんか碗」と呼ばれる器の大量生産をしていたことは、全国の江戸時代の遺跡からほぼ確実に波佐見焼が出土することで分かります。

 「くらわんか」時代のはさみは世界に類を見ない巨大な登り窯を気付き上げ、膨大な量の磁器を生み出していました。この大量生産によって、やきもの一個あたりの値段を下げ、それまで高価であった磁器を庶民が購入できる安い品物へと変えていきました。

 

 明治時代、波佐見焼は資本を失い存亡の危機を迎えますが、陶工たちは新たな技術の開発や導入を行い、窯の火を絶やさぬように努め徐々に活気を取り戻していきます。職人・企業人をはじめ多くの人たちの努力によって、好不況の波を乗り越え近代的な産業へと成長していったのです。

 戦後の波佐見は、国民の多様なニーズに応えるようにさまざまな日用食器を生産します。道路整備による流通網の発達や窯業技術の進歩などにより、波佐見窯業は飛躍的な発展を遂げていきます。

 昭和53年、波佐見焼は通産省によって「伝統的工芸品」に指定されました。

 平成に入っても窯業技術の研究や後進の指導に力をいれ、高い生産力・技術力を保ちながらも更なる発展へ向け日々努めています。

 

窯元

 

現在波佐見には約110社ほどの窯元が日々多くのやきものを生産しています。

いくつか紹介しましょう。

 

<白山陶器>

 

言わずと知れた、波佐見焼の有名な陶磁器メーカー。

なにより使いやすく扱いやすい器がたくさん世に出ています。G型しょうゆさしM型カップ&ソーサーブルームシリーズかのんシリーズなど、人気のシリーズが多数あります。

 

<利左エ門窯>

 

陶器を製作する窯元。磁器に比べると扱いづらい陶器ですが、日用食器を作ってきた波佐見ならではでこの利左エ門窯の器は扱いやすく、デザイン性もありとても人気があります。

藍色のグラデーションと土の色との組み合わせが特徴のシリーズ藍、丸い器の真ん中に布地の模様が入っている布目のシリーズなど、陶器ならではのあたたかみのある器が多いです。

 

<natural69>

 

自社デザイナーによるオリジナル商品を、有田焼・波佐見焼のいくつかの窯元と共同で行っているブランドです。

簡単な形と線でできたパターン柄のswatchシリーズの器は人気が高く、他にもwasanbonボーダーのシリーズpolcaシリーズなど、シンプルでありながらもモダンで使いやすいおしゃれな器を多く取り揃えています。

使い手に長く愛され続けられるコストパフォーマンスの高い器作りを続けています。